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Health Concerns

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List of Health Concerns

腰痛

リハビリの様子

腰痛の診断をするためには自覚・他覚症状の確認の他、画像所見が必要で、レントゲン撮影やMRI撮影を行います。それにより腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症などの確定診断がつけば、薬物療法や注射、コルセット処方、リハビリ、物理療法が適用されます。確定診断がつかない「いわゆる腰痛症」の場合も含め、腰痛は慢性化するケースも少なくありません。この慢性腰痛は不必要な疼痛であり、腰に問題はなく実は脳内に疼痛の原因があると報告されています。そのため、脳に伝達する神経伝達経路に対する治療薬も用いられます。

頸部痛(肩こり)

治療中の様子

頚部痛や肩こりの原因は様々ですが、変形性頚椎症や頚椎椎間板ヘルニアでは、上肢痛やしびれが生じることがあります。診断にはMRI撮影を用い、神経障害性疼痛薬やけん引などの物理療法を行います。いわゆる「肩こり・首こり」は、頭を支える筋肉の痛みとも考えられ、筋肉内の血流の悪化によって頭痛(緊張型頭痛)も生じます。原因は姿勢の悪さ、運動不足の他、ストレスも関与すると言われています。治療にはマッサージや物理療法の他、薬物療法やトリガーポイント注射を用います。

変形性関節症

治療中の様子

加齢とともに生じる関節痛です。膝関節に生じることが多く、特に中年以降の女性に多い疾患です。正座や階段昇降に支障をきたし、O脚になりやすく、水がたまることがあります。治療法としてはヒアルロン酸注射が有用です。鎮痛剤の内服や、消炎鎮痛剤が患部に浸透する湿布もよく使われます。四頭筋力の増強が有効のため運動指導をリハビリで行います。

五十肩(肩関節周囲炎)

治療中の様子

50歳前後に、肩関節の疼痛と運動制限が生じることがあります。これがいわゆる五十肩です。夜間痛のため睡眠障害を伴うこともあります。治療には肩関節へのヒアルロン酸注射を用います。肩関節の運動制限に対してはリハビリを行いますが、完治には1年以上要することもあります。また五十肩のように思われて実は肩の腱が断裂していることがあります。この診断には超音波やMRI検査が有用で、手術が適応される場合もあります。

リウマチ

薬物療法

関節リウマチは、手指関節をはじめ多くの関節に疼痛・膨張・こわばりが生じる疾患です。関節の変形を招くため早期治療が重要になりますが、治療法の進歩により近年は不治の病ではなくなりつつあります。治療は薬物療法が主体となりますが、関節の障害が強い場合は手術(人工関節置換術)を行います。関節リウマチは自己免疫の病気で膠原病の一つで、他の膠原病でも関節炎が生じることがあります。

スポーツ障害

MRI検査

成長期のスポーツ障害の代表的なものとして、野球肘や膝のオスグッド病があります。なるべく早期に発見し適切な治療を行うことが大切です。スポーツ外傷としては、膝関節の靭帯損傷や半月板損傷があります。この診断にはMRI検査が有用です。また足関節捻挫で靭帯損傷の程度を確認するには超音波検査が用いられます。これらの外傷には手術が必要な場合もあります。

女性の手の痛み

注射

代表的なものに、手指の第一関節に変形や腫れを伴い痛みが生じるヘバーデン結節があります。関節軟骨が痛む変形性関節症で、指の動きが悪くなったり握ることが困難となり、関節リウマチとの鑑別を要します。加齢、使い過ぎ、遺伝が原因とされてきましたが、最近では、更年期の女性に多く発症することから、女性ホルモンの低下が示唆されています。その他、手指の腱鞘炎や手根管症候群も女性ホルモンと関連しており、治療には、安静や固定とともに薬物療法や注射が行われます。

骨粗鬆症

薬物療法

高齢化に伴い、骨粗鬆症による骨折が増えており、特に股関節の骨折はここ10年で倍増しています。この高齢者の骨折は、寝たきりなどの介護を要する事態を招きかねません。骨粗鬆症を予防するには食事・運動が大切ですが、薬物療法も欠かせません。近年では有効な薬剤も多くあるので、薬の選択を行い、脆弱性骨折の予防を考えていきます。